この度、企業のガバナンス強化・透明性向上の一環として、本年度第３四半期の業績について、その要約をご報告いたします。
（株）カターレ富山 FY2023 第３四半期 業績報告について
（株）カターレ富山 代表取締役社長
左伴 繁雄
日頃よりカターレ富山をご支援戴き厚く御礼申し上げます。本日は、今年度第３四半期の業績及び今後の見通しについて、その要約をご報告させていただきます。これまではＪリーグを通じて通期のみ報告しておりましたが、様々な分野でのガバナンス強化の観点から、企業の透明性向上の一環として、昨年度より四半期毎でのご報告とさせていただいております。
今年度第３四半期の業績全体としては、昨年同期に対し第２四半期同様に増収増益となりました。以下に昨年同期比による収益、費用の内訳を記載致します。
収益全体としては、昨年同期比＋68 百万円（伸長率 111%）となる 662 百万円の増収にて推移し、すでに昨年度実績を超えたスポンサー等収入及び入場料収入、15 周年記念グッズ等が好調で昨年度実績をキャッチアップした物販収入が大きく伸ばし、収益全体を底上げしております。主な増収項目は以下の通りです。
・ホームゲーム平均入場者数増による入場料収入増（昨対＋13 百万円/伸長率 140%）、
・ユニフォームや 15 周年記念グッズ等の販売好調による物販収入増（同＋11 百万円/同 127%）
・U13 ベトナム遠征に伴う J リーグ助成金を主としたアカデミー関連収入増（:同＋9 百万円/同 115%）
・レギュラーおよび 15 周年記念ユニフォームのスポンサー全数獲得によるスポンサー等収入増（同＋37 百万円/同 109%）
尚、スポンサー等収入は、第 3 四半期時点で過去最高のＦＹ2014 年度実績 422 百万円を過達し、クラブレコードを更新いたしました。
一方費用全体としては、昨年同期比▲41 百万円（伸長率 94%）となる 597 百万円となりました。主な増減項目は以下の通りです。
・トップチーム選手若返りとアカデミーコーチ 1 名減によるチーム人件費減（昨年同期比▲41 百万円/伸長率 85%）
・ホームゲーム運営経費削減による試合関連経費減（同▲3 百万円/同 94%）
・二次キャンプ中止によるトップチーム運営経費減（同▲3 百万円/同 96%）
・U13 ベトナム遠征を主としたアカデミー運営経費増（同＋3 百万円/同 109%）
・15 周年記念事業を主とした販売費増（同＋3 百万円/同 105%）
以上により今年度第３四半期の営業損益は、昨年同期比＋109 百万円となる＋65 百万円となりました。従前から申し上げている通り、昨年度に▲160 百万円の赤字損益を計上し、今期は絶対に赤字が許されない中で「J2 復帰」を達成する極めて難易度の高い経営の舵取りが求められておりますが、クラブ最高記録を更新したスポンサー等収入、目標平均入場者数 3,200 名超えで J3 降格後最高の入場料収入、15 周年記念関連グッズが好調な物販収入の3 軸営業が牽引し、上記の通り第３四半期決算は昨年度実績に迫る勢いで進捗しております。また、昨年度▲160百万円の赤字から収益で＋103 百万円、費用で▲61 百万円とした今年度予算に対し、第 3 四半期で＋68 百万円の増収、費用で▲41 百万円の削減が出来ており、残り３か月でフロントは営業・事業面で最後の力を振り絞り、赤字幅の圧縮に努め、これまでの成長曲線をさらに伸ばしていく所存です。
一方、トップチームはＪ２復帰への可能性を残して、Y.S.C.C.横浜との今季最終戦をホーム県総で迎えます。今季は小田切監督のもと、「強度とハードワークで攻守の切り替えの早いシームレスサッカー」を目指し、シーズンを通じて常時昇格圏に絡むポジションの中で戦ってまいりました。サッカー自体もシーズンが進むにつれ、トップクラスの走力、球際の強さをベースにしたハードワークで、相手に脅威を与えるまでに成長してまいりました。幾度となく訪れた困難にもブレずに貫き通した努力こそ、カターレ富山の強みであり、Ｊ２復帰の可能性を残して今季最終戦を迎えるに至った最大要因と受け止めております。
そして何よりもホーム・アウェイを問わず年間を通じて共に戦ってくれたサポーターの皆さんの応援は、折れそうになった心を何度も立て直してくれました。年間 14 回負けましたが、皆さんはただの一度も私たちに下を向かせませんでした。また、ホーム県総ではスタンド全体でどこまでも温かく熱心に応援をしていただきました。今シーズンの集大成となる明後日のホーム Y.S.C.C.横浜戦は、カターレ富山に関わる皆さんの想いを胸に、人生を賭して戦いに挑みますので、どうか大声量の応援と熱量でピッチに立つ選手の心を奮い立たせてください。
皆さんのご来場を県総でお待ちしております。
