シーズン移行に関する賛否について

秋春シーズン制移行に関する賛否について、「条件付き賛成」とすることを弊社臨時取締役会で決議し、本日12月14日のJリーグ実行委員会で回答いたしましたので、お知らせいたします。

シーズン移行に関する賛否について

■回答内容

・「条件付き賛成」とする。
・秋春シーズン制移行を今後、※残された課題を継続検討していくことを前提に実施する。

※財源の活用(施設整備/キャンプ費用)、スタジアム確保調整、ステークホルダーへの説明、移行期のライセンス制度、移籍補償金拡大のための施策、移行期の大会方式詳細、モニタリングのための指標、マーケティング/リブランディング施策、スポンサー契約移行のための支援、各種移行対応のためのクラブサポート、外国籍選手の契約(ロビー活動)

■条件

① ウインターブレークの期間
移行に伴う冬期試合開催日は、現行に比し 12月に+2試合(12月第2、3週)、2月+2試合(2月第1周、2週)の案ではなく、12月+1試合(12月第2週)のみとする案とすること。(下表ご参照)

② JFL のシーズン移行
J3の下部となるJFLのシーズン移行は、日本サッカー協会より「J リーグが移行を決定した時点で移行の決議を行うべく検討をしている」との見解が示されているが、当該両リーグの円滑な昇降格を行うためにも、必ずシーズン移行していただくこと。

■前回取締役会にて懸案事項としていた項目の検討結果

① 試合日程に準じたスタジアムの確保
シーズン移行をした場合、他競技とタイミングを合わせた8~12 月の間のスタジアム使用調整ができなかったが、従来のスタジアムに日程調整(11〜12月)と合わせた試合日程を仮決定し、昇降格の決まる 5月に再度日程修正をする方式でシミュレーションをした結果、日程編成可能という結果が得られた。

② ウインターブレークに伴う追加合宿の補填
当該補填を J リーグにて一定期間行うことが決定した。補填割合についても納得のいく規模であった。

③ 移行期の大会形式
12 月に終了する 2025シーズンから、8月にスタートする 2026シーズンのエアポケットとなる 2月下旬〜5月末までの期間を特別大会とすることで決定した。大会方式は現在複数案で検討し、いずれ決定されるが、そもそも本件は直接シーズン移行の賛否判断に類するものではないと結論付けた。

3.実施の根拠

① フットボール水準の向上
シーズンを通じて、運動能力を従来の谷型カーブから山型カーブにすることで、サッカーのクオリティ向上や質の高い試合の提供が図れる。

② 国際大会に於ける J リーグクラブの躍進
秋春制を前提としたクラブ W 杯やアジアサッカー連盟主催の国際大会に、同一チーム編成で戦うことが可能となり、J リーグの国際的な価値向上の可能性が増大する。

③ 降雪地帯への配慮
移行後もウインターブレークの採用により、移行前と比し冬期の試合開催は12月第2週のみであり、実質的な弊害とはならない。

④ 公平なスタートダッシュの実現
これまで降雪状況により、開幕までの相対的なコンディショニングに困難を抱えていたが、開幕が8 月となる移行後は公平なスタートダッシュが可能となる。

⑤ 暑熱回避
蒸し暑い梅雨時と夏場(6月〜7月)がオフとなるため、暑熱回避が可能となる。また、移行後開幕となる 8月についても、移行前の5か月を戦ってきての8月と比し、フレッシュな状態で戦えるため、身体への負担も相対的に少なくなる。

以 上