株式会社カターレ富山 FY2025第1四半期 業績報告について
日頃よりカターレ富山をご支援いただき厚く御礼申し上げます。本日は、様々な分野でのガバナンス強化の観点から、企業の透明性向上の一環として、本年度第1四半期の業績について、その要約をご報告させていただきます。
今年度は、J2に復帰したことで強化費(チーム人件費・トップチーム運営経費)を中心にJ2でも十分戦える費用を確保するために、大幅な費用増となる予算を組んでいます。(昨年度対比+172百万円、119%)その費用を賄うため、予算収益もスポンサー等収入を中心に、大幅な増収としました。(同+226百万円、125%)また、予算上の営業利益は56百万円と、資産回復及び不測の事態に対応できる規模としています。
そうした中で、今年度第1四半期の業績全体としては、昨年同期に対し大幅な増収(+401百万円/189%)、増益(+290百万円/232%)となりました。以下に昨年同期比による収益及び費用増減の内訳を記載致します。
収益全体としては、昨年同期比+401百万円(伸長率189%)となる851百万円となりました。これは第1四半期のみで、昨年度収益につぎ過去2番目の規模にあたります。主な増加項目は以下のとおりです。
・ユニフォームスポンサーの大幅な広告料値上げを含む、全般的な値上増額(236件)および新規獲得(41件)を主とするスポンサー等収入増(昨年同期比+332百万円/伸長率194%)なお、収益の684百万円は、第1四半期のみで過去最高となりました。
・シーズンパス・チケット単価値上げ及び昨年同期間の平均入場者数増(平均2,510人→4,780人)に伴う入場料収入増(同+47百万円/同242%)
・ユニフォーム(1,167枚→1,970枚)およびホームゲームグッズ販売好調(1試合平均売上1.5→2.2百万)による物販収入増(同+13百万円/同143%)
・ファンクラブ会員数の大幅増(3,043人→5,248人)に伴うファンクラブ収入増(同+7/同189%)なお、収益の16百万円は、第1四半期のみで、予算(12百万円)を達成し、過去最高となりました。
一方費用全体としては、昨年同期比+110百万円(伸長率148%)となる340百万円となりました。主な増加項目は以下の通りです。
・チーム強化に向けた選手人員増(29人→36人)および報酬アップを主とするチーム人件費増(昨対差+26百万円/伸長率136%)
・入場者数増加に伴う運営・警備委託費を主とした試合関連経費増(同+12百万円/同210%)
・富山積雪によるキャンプ延長コストを主としたトップチーム運営経費増(同+15百万円/同141%)
・ファンクラブ会員数増加による特典製作費を主としたファンクラブ運営費増(同+6百万円/同253%)
・スポンサー看板等製作費および入場者数増加に伴うチケット販売手数料増を主とした販売費増(同+21百万円/同188%)
・ユニフォームおよびグッズ売上増に伴うグッズ製作費増(同+12百万円/同+153%)
・J2昇格に伴うJリーグ納付金増およびフロントスタッフ増員に伴う一般管理費増(同+14百万円/同132%)
以上により今年度第1四半期の営業損益は、昨年同期比+290百万円となる+510百万円となりました。
昨年度の収益はスポンサー料等収入が横這いと伸び悩む中、ルヴァンカップ4試合、J2昇格プレーオフ2試合をホームゲームとして開催できたことで、入場料および物販収入がそれぞれ1億円を超えるビッグセールスを記録し、まさに個人消費が増収をけん引した一年となりました。今年度については、ユニフォームパートナーをはじめとする法人の皆さまが大幅増額に応じていただいたことから、スポンサー等収入がほぼ倍増となっており、入場料収入、物販収入、ファンクラブ収入についても、クラブ最高記録を更新した昨年度を上回るピッチで進捗しております。
一方、費用についても、目標の「J2一桁順位」に必要な強化費(トップチーム人件費+運営費)を確保しつつ、将来のプロ選手輩出に向けた先行投資としてアカデミーの体制整備を行っております。またJ2カテゴリーに必要な経費も含め費用増となっておりますが、皆様のご支援の下、想定を超える収益増により、大幅な営業利益増とすることができました。改めまして、ご支援を頂いた皆様には深く感謝申し上げる次第です。なお、キャッシュフローについては、4月末残高が566百万円(昨対比+345百万円/伸長率256%)と大幅に改善しており、今般の監督交代に要するコストにも十分対応し、夏の補強や不測の事態でのコスト増もある程度吸収できる運転資金を有しており、総じてここまでは極めて順調に推移しております。
株式会社カターレ富山
代表取締役社長
左伴 繁雄