社長声明「序盤戦を終えて」

序盤戦を終えて

 日頃より弊社並びにトップチームをご支援いただき厚く御礼申し上げます。題記につき、序盤5試合を終えて1勝1分3敗と上位カテゴリーを狙うに足る戦績を残せていないことを深くお詫び申し上げます。加えて、多くの方々にお集まりいただいた大事なホームゲームで2試合連続の逆転負け、それも自らのミスで招いた失点は、勝利を期待されていた皆様にとりまして、到底看過できるものではないと重ねてお詫び申し上げる次第です。

 先制しても突き放せないこと、失点してはいけない時間帯や場面で安い失点をしてしまうこと、追いかける場面で引いた相手を崩しきれないこと、厳しくアプローチしきれていないことからチャンスを与えてしまっていること等々、あまり些細な開示は相手のある競技ですので控えさせていただきますが、なすすべがないということではなく、自分達で改善できる課題ばかりがはっきりしていながら、それが試合を通じての対策が見えてこないということが、今チームの直面している現実と思料しております。

 サッカーに限らず、対策がわかっていながら、またそれを実践出来る能力がありながら、本番で実践しきれない組織には、それをやり切ろうとする強い動機付けや、大胆な組織や仕事の仕方の見直しが必要です。それは選手の入れ替えやシステムの変更以前の問題として、選手、スタッフのみならず、会社全体で動かねばならないことです。やれることをやりきれずに過ごしてきた体質の問題です。そこに楔を打ち込んで初めてトンネルの先の光を捉えることができることを経験的に学んで参りました。本件は、強化部、現場スタッフとも共有してもらい、より細部に拘りを持った1週間を過ごし、次節で勝利という結果で示すことができるよう最善を尽くします。

 このような不甲斐ない試合が続きましたので、もうスタジアムに足をお運びいただけない方々も少なからずいらっしゃることは致し方ないと認識しております。ならば、このチームをサポートし一緒に再び浮揚軌道に乗せることを選択いただけた方々とだけでも引き続き戦って参る所存です。

 最後に、私は退路を絶ち、とうに腹を括ってここに来たからには、最後の最後まで現場と共に責任を全うする覚悟でおりますので、会社を火の玉集団に変えるまで戦って参ります。

株式会社 カターレ富山
代表取締役社長 左伴 繁雄