「まちなか活性化プロジェクト」カターレ富山と4社による富山駅を中心としたまちづくりパートナーシップ包括連携協定締結式を実施しました

2021年8月19日(木)、カターレ富山では4社(あいの風とやま鉄道株式会社、富山ターミナルビル株式会社、富山地方鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社)と持続可能なまちづくりに関する包括連携協定を締結いたしました。
本協定では富山市のコンパクトなまちづくりを推進するため、富山市藤井市長にも立会人としてご登壇頂きました。
同協定の内容や、具体的な取り組みにつきましては以下をご覧ください。

■概要

株式会社カターレ富山とパートナー事業者は次に掲げる事項に関して連携して取り組んで参ります。
・人的、知的資源を活用し駅を中心としたまちづくりの事業に関すること。
・公共交通機関の利用や徒歩によるコンパクトなまちづくりの推進に関すること。
・その他、前条の目的を達成するために必要な事項に関すること。

≪具体策≫
・カターレ富山ホームゲーム開催時にファン・サポーターへの公共交通機関の利用促進
・現在、J2昇格争いで活気あるカターレ富山を活用した「電鉄富山駅構内における装飾」
・「マリエとやま」における"カターレ富山特別展示"及び"応援横断幕掲出"
・カターレ富山ホームゲーム時における富山地方鉄道臨時直行バスの増便
・富山地方鉄道の鉄道線、軌道線、バスの全車両にカターレ富山中吊り広告の掲示

包括連携協定締結式での挨拶


株式会社カターレ富山
代表取締役社長 左伴 繁雄 

 富山のまちづくりパートナーシップを包括的な連携が出来て大変嬉しく思います。
 我々は皆さんに強いカターレ富山をご覧いただくことで、元気になってもらう。この街に住んでいて良かったと思っていただけるような、そういったコンセプトで事業運営をしているクラブです。そのために、先ずは私たちが明るく元気で強くなければなりません。強いという点では、幸いにも現在リーグが半分終えたところで首位を走っており、今はJ2復帰に向けて、28日からの後半戦を皮切りに盛り上げを図る大事な期間にあたります。
 また、ホームスタジアムでは無敗で、その感動や歓びをスタジアムの中だけではなく街の中にも還元をさせていただくことで、直接試合をご覧になれない方もカターレ富山を通じて元気になってもらいたいという思いから、皆様にもご参加いただきました。
 コロナ禍の中で、明日からまん延防止等重点措置が施行されます。家にこもりがちで、少し気持ちが落ち込んでくることが多くなってしまう時でもあります。そういった方がスタジアムに来る来ないに関わらず、元気になって「心の免疫」をつけていただきたいと思います。
 コンパクトシティを目指している富山市の藤井市長にお越しいただいたことは、大変嬉しいことです。富山の皆さんには、このプロジェクトを通じて、(カターレを)観る聞く参加することで活力を持ってもらいたいとの思いで、進めていきたいと思います。特に皆さんの健康増進ということで「とほ活」というアプリを富山市さんと進めております。車社会ですが、自分たちの生活スタイルを変えてもらうことも視野にいれた活動にしていきたいと思っています。この地域の経済が発展するために、街の中に人の流れを作っていきたいと思っています。

富山市長
藤井 裕久 様

 今回の締結式に参加できる喜びに加えて、富山駅南北自由通路で会見を開いていただくというコロナ対策を考えたうえでの開催に感謝を申し上げたいと思います。
 富山県・富山市は本格的な人口減少を迎えております。加えて少子化、超高齢化社会が加速しております。さらに新型コロナウイルス感染拡大により地方経済がますます縮小しています。このような中、一定の人口を維持しながら持続可能なまちづくりを実現していくことが極めて重要になります。富山市では公共交通を活性化させて、その沿線に都市機能や様々な機能を集約したコンパクトなまちづくりというものを政策の柱にしております。
 近年では富山で歩く生活「とほ活」のアプリ開発が安心して歩くことが出来る環境を整えるためのベンチの整備と公共交通の利便性促進と歩くライフスタイルの促進に努めてまいってきたところでございます。
 株式会社カターレ富山とは市民の健康増進や地域の活性化、地域経済の発展など、市民が健康で幸せに暮らす持続可能なまちづくりに向けた協力協定を締結し、とほ活アプリを活用した相互の連携協力を進めております。今回のパートナー事業者の皆様が公共交通の利用とコンパクトなまちづくりの推進を目的とした連携を締結されるとのことで、我々が進めるまちづくりと相通じるものであり、より一層私たちとの連携も推進されるものと期待しております。


富山ターミナルビル株式会社
代表取締役社長 水田 整 様

 商業施設の社長として私がこの場でいれるのは、連携の中で非常に重要な役割を担っているということもありますが、富山でまちづくりの為に汗を流されているたくさんの皆様を代表してこの場に立っていると感じております。
 昨年の3月に路面電車が南北接続をしてから、いよいよ民間事業者の出番と思っていましたが、新型コロナウイルスの影響を受けて苦しい時間を過ごしてまいりました。
 そうは言いましてもこの人口減少の中で公共交通を中心としたコンパクトシティは一年一年が勝負であり私どもも歩みを止めることが許されないものとして色々な施策を行っております。今回の連携はハードの整備とは一風違うものと思っております。皆様のご英断を称えたいと思いますし、この場を用意していただいた皆様や調整いただいた皆様に本当に感謝したいと思います。
 公共交通を利用してスタジアムへ行く流れや、とほ活を推進していくこと、多くの目標をしっかりやっていかなくてはいけませんが、この連携はもっと大きな意味があると思っています。
 連携を通じてカターレ富山を応援することで富山市の皆さんが一致団結出来ることが何よりも意義があるのではないかと思っております。カターレ富山が皆さんの心を一つにまとめてくれる。明日からまん延防止等重点措置で、非常に我慢な時期を迎えるわけですが、その中で人間は目標や夢、希望があって頑張れるのではないかと思います。
 選手が頑張っているのを見て我々も頑張ろうと思っていただきたい。リーグ戦終盤にはJ3優勝J2復帰という吉報を聞いて、コロナ禍の中で従来の喜び方が出来ない時期かもしれませんが、心をひとつに勝利に酔いたいと思っております。応援してますし、信じています。