(株)カターレ富山 FY2021第3四半期 業績報告について

この度、本年度第3四半期の業績および今後の見通しについて、その要約をご報告いたします。
これまで業績報告は通期のみとしておりましたが、企業のガバナンス強化・透明性向上の一環として、今年度より四半期毎に報告させていただいております。

(株)カターレ富山 FY2021 第3四半期 業績報告について

(株)カターレ富山 代表取締役社長
左伴 繁雄

 

日頃よりカターレ富山をご支援戴き厚く御礼申し上げます。本日は、今年度第3四半期の業績及び今後の見通しについて、その要約をご報告させていただきます。これまではJリーグを通じて通期のみ報告しておりましたが、過日社長就任時に述べさせていただいた通り、様々な分野でのガバナンス強化の観点から、 企業の透明性向上の一環として、今年度より四半期毎でのご報告とさせていただいております。

今年度第3四半期業績全体としては、昨年度同時期に対し第2四半期同様に増収減益となりました。以下に昨年度対比による収益、費用の内訳を記載致します。

収益全体としては、昨年度比+71百万円(伸長率115%)となる554百万円と増収にて推移しております。 特に今期の営業努力に加えて、昨期の入場料、物販、アカデミーは、コロナによる試合やアカデミー中止の影響もあり、大幅増収となりました。主な増収項目は以下の通りです。
・ホームゲーム平均入場者数が倍増(12→27百名/試合)した入場料収入増(昨対+7百万円/伸長率135%)、及びサマー限定ユニフォーム等のヒット商品や入場者増に伴う物販収入増(同+14百万円/同184%)
・スクール、アカデミーのフル稼働に伴うアカデミー収入増(同+16百万円/同145%)
・違約金収入(2選手)増を主としたその他収入増(同+13百万円/同217%)
・6月より実施したJ2復帰祈願スポンサー(目標額20百万円達成:8月)及び好調な新規スポンサー獲得によるスポンサー等収入増(同+22百万円/同106%)
尚、スポンサー等収入は、現段階の成約ベースでの積上げ額が403百万円(昨年度実績382百万円/105%)と過達としており、J3降格以降最高額並びに先に発表致しました上方修正後予算も達成致しました。

一方費用全体としては、昨年度比+109百万円(伸長率132%)となる452百万円となりました。費用増は、年度末に赤字損益を出さない範囲を睨みながら、主に①J2復帰に向けた選手補強(3名)を含む戦闘力強化(昨対+51百万円)、②会社規模拡大に必要なスタッフ増員(2名)を含む待遇改善(同+17百万円)、③物販/スポンサー等収益増や試合/アカデミー開催に伴う原価増(同+42百万円)となっております。主な増減項目は以下の通りです。

・J2復帰に向けた選手補強及び勝利給倍増に伴う選手人件費増(昨対+51百万円/伸長率140%)
・リーグ通常開催に伴う試合関連経費、トップチーム運営経費、物販/スポンサー等原価増(同+34百万円/同130%)
・スクール、アカデミーのフル稼働に伴う運営経費増(同+8百万円/同150%)
・収益向上に向けた営業/広報社員増員を含むフロント体制強化に伴う一般管理費増(同+17百万円/ 同122%)

以上により今年度第3四半期営業損益は、昨年度比▲38百万円となる102百万円となりました。これは先に発表致しました上方修正後予算(収益626百万円/費用621百万円/損益5百万円)のラインに概ね沿ったトレンドを描いております。昨年度は、最終損益が+50百万円と大幅黒字となりましたが、今年度は、昨年度収益を大幅に過達(+71百万円)させつつ、過達原資及び損益増分を『J2復帰及び会社規模拡大に備えた投資に振り向けさせていただく』方針で各事業運営を行っております。
今後の見通しにつきましては、収益の65%を占めるスポンサー等収入が成約ベースで既に予算達成しており、物販も予算進捗率99%と第3四半期時点でほぼ予算に到達していることから、法人個人共々増収トレンドを描けているものと思料しております。一方、費用も概ね予算通りとなっており、降格後初の6億円超え(626百万円)と黒字達成に確かな手応えを感じております。これら会社の事業運営を詳らかに開示・報告することは、我われがステークホルダーの皆様と真摯に向き合うことの証であり、その姿勢はたとえチームがどんな状況に置かれようとも変わらず、愚直に取り組んでまいります。

最後になりましたが、今シーズンも残り2試合となりました。チームは昇格圏内に勝ち点差5と厳しい状況ながら、今季目標に掲げた「J2復帰」に向けて渾身の力を振り絞る局面を迎えました。「Nothing is impossible!」不可能などありません。会場を埋め尽くすほどの凄味ある応援は、「富山の誇り」を賭けて闘う選手に大いなる勇気と力を与え、彼らをピッチの上で躍動させます。皆さまにはぜひラスト2試合を 「歴史」の立会人として会場で見届けていただき、富山に生きる歓びと感動を分かち合えれば幸いです。

以上