『富山を背負う/カターレ富山』

『富山を背負う/カターレ富山』

明けましておめでとうございます 今年もよろしくお願いいたします

 一昨年の最終戦昇格、昨年の最終戦残留と、2年連続で、応援された方々も戦った選手たちも、ハラハラドキドキヒヤヒヤしながらではありましたが、劇的、そして感動的な結末を勝ち獲ることができたシーズンでした。特に昨年は、県内メディアの皆様に、優勝でも昇格でもないのにも関わらず、「奇跡の残留」として好意的に取り上げていただいたことで、クラブへの認知共感も進んだのではと大いに感謝しています。また、シーズン終了後の挨拶回りでも、ご支援いただいた皆様からは「おめでとう!」と笑顔の祝福をいただくことができました。

 ただ、私は内心「おめでとう」という言葉に少なからず違和感を覚えています。残留しておめでとうは、勝ち負けを生業としている者にとって決しておめでたいことではないと。おめでとうと言わせてしまったことに、クラブを預かる経営トップとして猛省しています。なぜあのような窮地に追い込まれたかを熟考してみるに、現場は常に最善を尽くしてくれた中で、サッカーや補強の面で私の見立てが甘かったことに尽きます。そして、今季の浮揚に向けて何を成すべきか、私がかつて経験した4度の最終戦残留での教訓を活かして、しっかりと手を入れていく覚悟です。

 当面は、クラブのDNAとしている「粘り、諦めない、泥臭く」の上に、「強度ある攻撃的な見ていて、やっていて楽しいサッカー」をブレずに続けていくことを徹底いたします。そしてそれに必要な選手、コーチングスタッフの補強を逐次してきています。皆様のご支援のおかげで、会社のサイズは私が赴任して以降約3倍となり、資金的にも相応の戦力を整えるに足る規模となりましたので、今季は必ず反転攻勢に出る所存です。

 また、トップチームだけでなく、青少年、高齢者、障がい者に喜んでいただくための活動、そして復興支援活動、環境事業への取り組みにも、これまで以上に力を入れることで、「カターレ富山がここにあってよかった」という会社ビジョンに少しでも近づいていけるよう、腹を括って取り組んで参ります。

 具体的な目標については、1月10日に開催する「新体制発表会」の中ではっきりとさせますが、やっと残留できたからと言って腰の引けた目標設定はいたしません。むしろ「転ばない奴より転んで起き上がった奴の方が強い」という信念の通り、苦しんだ分、より多くの学びを得たと考えれば、目標は高くあるべきです。かつて最終戦残留の翌年に年間2位、そして2年後には優勝したことも経験しています。それは散々辛酸を舐めた教訓を全て打ち手に転化させた結果でした。富山にそれができないはずはない。その気概が「富山を背負う」ということです。

 今年は、そうした覚悟で、皆様と一緒に感動を分かち合える一年にしたいと切に願っていますことを、年頭の所信表明といたします。

『乗り越えた壁は、いつか己を守る楯になる』

株式会社カターレ富山
代表取締役社長
左伴 繁雄